地球全体のこと 世界で起こっていることを考える

 

6年生の教室で、理科の授業をしていました。黒板には、大きな地球の写真が貼られています。中央には北アメリカ大陸・南アメリカ大陸が写っています。

6年生の理科、最後の単元は「地球に生きる」です。地球の環境に焦点を当てて、地球の環境を守っていくためにできることを考えていきます。電子黒板には、別の角度から写した地球の写真です。それにはヨーロッパが映し出されています。

ヨーロッパと言えば、ここ数日、毎日のようにロシアとウクライナのニュースが流れています。子どもたちにとって、遠いよその国の出来事のようですが、地球の写真を見て、地球全体としての環境を考えるとき、そのニュースが頭によぎったのではないでしょうか。

また、同じ時間にとなりの教室では、6年生が社会の学習をしていました。こちらも最後の単元「新しい日本 平和な日本へ」の学習です。ちょうど、平和維持と社会の発展を目的につくられた「国際連合」の授業でした。

子どもたちは、国連ではどんな願いでどのようなことを行っているか調べていました。

調べて分かったことを発表します。「世界の平和と安全を守るため。」「世界の問題を解決するため。」

発言しながら、聞きながら、調べながら、やっぱり子どもたちの頭の中には、今、ニュースで映し出されている光景が浮かんでいたと思います。

理科と社会の違いはありますが、同じ時間に6年生が地球全体のことを考える学習をしていました。少なからず一人一人が平和について思いをもったのではないでしょうか。理科の教科書と、社会の教科書(上)には同じ資料「SDGs」の17のゴールが載っています。

SDGs「持続可能な開発目標」のゴール16は「平和と公正をすべての人に」です。

こんな時だからこそ、世界の平和や話し合って解決することの大切さ、地球の環境・資源のことを、遠いよその国の出来事ではなく、自分事として考えられたのではないかと思います。