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日本の文化にふれる 能体験

 

5・6年の児童が、日本の伝統文化である「能」を体験しました。まず、6年生が能面についての講話を聞きました。講師は、能面づくりをしてみえる阿部景雲先生です。

能面の制作順序が分かるように、段階ごとの実物を展示してくだいました。

子どもたちは完成した面に興味をもって、じっくりと鑑賞していました。

そして5・6年生で能の鑑賞と体験教室です。これは文化庁の事業で、子どもたちが本物の文化にふれることを目的としています。講師は山中雅志先生です。初めに、あいさつ代わりに舞ってくださいました。笛、小鼓、大鼓、謡。生の演奏とうた声、そして、時折、床を踏みつける音、迫力満点です。

次に、山中先生が「能」についてお話をしてくださいました。650年続いていること、有名な武将たちにも大切にされていたこと、「初心忘るべからず」身近にある能に関係する言葉など、いろいろ教えていただきました。

そして、能の体験です。まず、謡を体験しました。「高砂」を全員でうたってみました。独特の言い回しに戸惑いつつも、なかなか上手でした。

次に、すり足体験です。足を持ち上げず、かかとも浮かさないように歩きます。上手くできるようになると、重い衣装を着ていても大丈夫なんだそうです。これも順番に全員が体験しました。

そして能面体験。7人の児童が実際に能面を着けさせてもらいました。面を着けた感想を聞くと、とても視野がせまくなって、動きにくいのだそうです。

続いて楽器体験。笛、小鼓、大鼓をしました。笛を体験した子は「長く音を出すのは息を吹かなくてはいけないから大変でした。」と感想を話しました。ピーっといい音を鳴らすことができていました。

小鼓はコツがいるようです。先生のようにポンッと響く音はなかなか出せません。小鼓は湿気が必要で、演奏中も乾かないように息を吹きかけているのだそうです。

大鼓は小鼓とは違って乾燥させて演奏する楽器です。きれいに音を出すことができました。でも、鼓をたたいた手がとても痛かったそうです。

最後に能のクライマックスシーンの鑑賞をしました。演目は「屋島」。義経が主人公です。生の演奏、謡、能の実演、まさに本物が目の前にありました。

鑑賞し終えた子どもたちからは、たくさんの質問や感想が語られました。その一つ一つにていねいに答えていただき、子どもたちも大満足の様子でした。

いろんな方のお力添えで、今回の体験教室ができました。ありがとうございました。

 

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