先生も学んでいます その4

 

12月にキャリア教育の一環で、6年生を対象に「ものづくり講座」を計画しています。夏休みを利用して、先生たちも講座に向けての研修をおこないました。講師は厚生労働省認定のものづくりマイスターの瓦葺き師 足立さんです。

足立さんは、家業を継いでこの道に入られ、さらに技術を求めて学び、各地の寺院や文化的建築物の瓦を葺く経験を通して職人としての技を磨かれたそうです。職人の気構えや仕事のやりがい、美しさを求めて技を磨き続けることの大切さがお話から伝わってきました。

実際に、瓦を必要な形に整える工程を実演してくださいました。瓦を金槌でたたくときれいに二等分されました。

さらに、半分に割ります。タガネで印をつけて、反対側にも印をつけて、コンコンコン!きれいに四等分されました。さすが職人技です。

先生も挑戦してみました。なかなか難しいようです。

それでも、教わったことを思い出しながらコンコンコン。うまく割ることができました。

コストの削減や工期の短縮など合理化が図られる中、日本の技術力は世界のトップから少しずつ下がってきているそうです。伝統的な技術や工法などの担い手が育ちにくい環境にあります。12月の講座では、子どもたちに「ものづくり」の仕事の魅力を、体験を通して伝えたいと思います。