豪雨を想定した災害図上訓練を実施 ~1年生~
12日(金)に、1年生の生徒が豪雨を想定した災害図上訓練(DIG:Disaster Imagination Game)を、日本防災士会岐阜支部の荒川様にお越しいただいて、実施しました。 近年、ゲリラ豪雨等が日本のあちこちで発生しており、この鵜沼地区にも土砂災害警戒区域があります。自宅にいるときや登下校中に災害に巻き込まれることもあるかもしれません。「自分は大丈夫」「ここはそんな被害が起きない」と思いたくなる気持ちもありますが、現状は、どこでも起こりうると思って準備することが大切です。荒川様からも、冒頭、豪雨の時に自分でどうするとよいかを考えてほしいとお話がありました。
各務原市の地形の特徴や各務原市が作成している災害のハザードマップなどを見せながら、各務原市にはため池が多いことや、おがせ池や神洞池で氾濫が起きた場合には下流に向かって水が一気に流れていくことなど、具体的に説明してくださいました。また、土砂災害には、3種類あることとそれぞれの前兆についても教えていただきました。
全体説明が終わると、いよいよ活動です。班ごとに、市の白地図と3種類のハザードマップなどが配られました。まずは、鵜沼中までの通学路とその近辺の川や水路に色をつけました。木曽川はもちろんですが、通学路の脇をとおる水路も確認しました。
続いて、ハザードマップを参考に、地図に通学路近くの危険な場所と、安全に避難できそうな場所にシールを貼りました。「自分の家は本当に川のすぐ近くにあって危ない」「避難できそうな場所がすごく、遠い!」作業しながら改めて気づくことがあります。大雨が降ったら、①まず自分の命を守るために避難場所へ行き、危険をやり過ごす、②危険が去った後に生活する避難所へ行く と、避難場所と避難所の違いも学びました。
さらに、自宅にいるときに長時間にわたって大雨が降り続いて避難するなら今しかないという状況の中で、雨が落ち着くまでの間に何をするか、雨の降り方が落ち着いたらどのように行動するかを考え、班で交流しました。この災害を想定してどう行動するかを考える活動がDIGです。はじめは戸惑っていた生徒たちも、仲間と相談しながらどう行動するかを考えて、付箋に書き込んでいました。
各学級1班ずつが全体で発表しました。
待っている間にすることは、テレビやラジオなどで状況を把握する、防災バッグの中身を確認して不足するものがあれば入れる、川や山の斜面からは離れ2階など少しでも高い場所へ移動するなどの意見が、避難できるようになったら、靴を履き傘ではなくレインコートを着て避難する、少しでも安全なところで救助を待つなどの意見がでました。荒川様からは、水が家につく前に避難することが重要で、できるだけ身体を濡らさないようにする、長靴は流されやすいので運動靴で避難することなど、大切なポイントを教えていただきました。
改めて、日ごろからの準備や、さまざまな状況を想定してどう行動するとよいかを考えておくことの大切さを学ぶことができました。ぜひ、ご家庭でも話題にしていただき、「自分の命は自分で守る」準備を進めていきたいです。