聴覚障がいのある方から学ぶ ~5年生福祉の学習~
昨日、5年生の児童が、尾崎にお住いの聴覚障がいのある横山さんと、手話サークル「はにわの会」の五島さんにお越しいただいて、お話をお聞きするとともに手話について学習しました。
お2人が自己紹介をされると、自然に子どもたちが拍手をしました。すると、横山さんから、聞えないので手話の拍手をと早速教えていただきました。
まず、聴覚障がい者の方たちの生活を助ける工夫について教えていただきました。光と振動がポイントです。また、最近は字幕や手話通訳のついたテレビ番組も増えてきているとも話されていました。
公共の施設などでは、聴覚障がいの方の支援をする窓口もあります。そのマークも教えていただきました。
また、聾学校の様子や、聾学校を卒業した後の進路・職業についても話していただきました。県内には1校の聾学校があります。聾学校のチャイムは、信号機のような色の明かりだそうです。ここでも光が生活を助ける工夫になっています。
手話は「見る言葉」だから、メモをとらずに見てほしいと横山さんはおっしゃいました。5年生の子どもたちも顔を上げて、一生懸命お2人のお話に集中していました。
最後に、あいさつの手話を教えていただきました。手話の動きには意味があります。
質問にも答えていただきました。
「手話を覚えるのにどれぐらいかかるのですか」の問いには、「言葉を覚えるのと一緒で、覚えようとして練習するのではなく自然に身に付いていくものです。周りの人の手話を見ながら自然に覚えていきます。」
「口の形を読むのと、手話とどちらが多いですか」という質問には、「口の形を読むのは大変難しいです。」と試しに2つの言葉を口の動きで見せてくださいました。短い単語でしたが、何とおっしゃったのか子どもたちはわかりませんでした。
最後に、五島さんから、聴覚障がいの方が困っている様子を見かけたら使ってほしい手話を教えていただきました。それは、「私にできることは何?」と聞く手話です。「その後、何か書くものを持っていれば、そこに書いてもらってね。」
おしつけではなく、相手に聞いて手助けをする、その大切さを伝えていただきました。
ありがとうございました。