心のバリアフリーをなくして ~5年生福祉の学習~

 

5年生の総合的な学習の時間に、市の社会福祉協議会から講師の方をお招きしてバリアフリーについてお話をしていただきました。

バリアフリー、子どもたちにはあまり聞きなれない言葉です。バリアの意味も、何か危険なことから身を守るものだと思っていました。しかし、何か妨げるもの、「壁」のようなものを意味します。バリアフリーとは、高齢者や障害のある方の生活上のバリアを取り除くことです。

4つのバリアがあると教えていただきました。

・物理的なバリア

例えば車いすを使っている人にとっては、高い位置にあるエレベータのボタンや自動販売機のボタンは押せません。

・制度のバリア

例えば、レストランには盲導犬などの介助犬が入れないお店もあります。

・情報のバリア

例えば、聴覚障がいのある方にとっては、放送等で話されることはわかりません。

・意識(心)のバリア

例えば、気付かずに点字ブロックの上に物を置いていると、視覚障がいのある方が歩けなくなってしまいます。

難しそうに思える言葉ですが、考えてみると私たちの周りにはこうしたバリアがあることに気付いていました。

よく似た言葉で、ユニバーサルデザインと言う言葉もあります。これは、誰もが便利に使えるものです。

バリアフリーやユニバーサルデザインのものは、気をつけてみると街中にいろいろあります。那加地区の街や建物の写真から、バリアフリーのものを見つけてみました。

エレベーターの中にある鑑がバリアフリーであることに、子どもたちは驚いていました。車いすを使っている方がエレベーターから出るために後ろに下がる時に、安全に下がることができるかを確認するためのものなのです。

気付いていないだけで、私たちの周りには、いろいろなバリアフリーがあることがわかりました。

今の自分にできることとして、

・自分の家や住んでいるところにどんなバリアフリーのものがあるか見つけたい。

・障がいのあるかたやお年寄りの方を見かけたら、「大丈夫ですか」「お手伝いできることはありますか」と声をかけたい。

など、相手のことも大切にしながら、過ごしやすくするために行動することが大切だと考えていました。

そして、自分たちの身近な場所である、学校の中のバリアフリーとして、どんなものがあるかを調べました。

まずは、関心をもつことから、心のバリアフリーにつながります。福祉の学習をいろいろとしてきましたが、それぞれに気付いたことや考えたことを、これからの生活で活かしてほしいと思います。