自分らしく生きる ~1年生LGBTQを学ぶ~
15日(木)に、株式会社TOGOの東郷 潤さん、結香さんのお2人にお越しいただいて、1年生の生徒たちに講話をしていただきました。

まずは、潤さんについてのクイズでスタート。年齢、職業、お2人が飼っている猫の名前、そして性別。自分が思う答えを挙手で伝えました。性別について、今は男性だけど、生まれたときは女性だったこと、ホルモン注射や性別適合手術を受けてきたこと、親御さんから二度目の名前をつけてもらい、潤さんになったことなどを話されました。「トランスジェンダー」という言葉を知っている生徒もいましたが、東郷さんもトランスジェンダーの一人だと説明されました。

「LGBTQ」という言葉を使って男と女だけではない様々な性があることや、好きになる人が異性とは限らないこと、一般的にはLGBTQの人の割合は10人に1人と考えられており、血液型がAB型や左利きの人と同じくらいの割合だと教えていただきました。生徒は1,000人に1人や100人に1人といった割合を多く予想していました。「いないのではなく、気づいていないだけ」と指摘されました。また、見た目ではわからず、言われないとわからないともおっしゃってみえました。さらに、LGBTQの方への差別や偏見があるのも事実だと。
続いて、潤さんがご自身が育ってきた様子やその中で感じていらしたことなどを話してくださいました。自分を男の子と思っていたこと、小学校の入学式の前に「女の子だから赤いランドセル」と用意されて混乱したこと、学校生活では性別でいろいろなものが決められて「選択の自由がほしい」とずっと思っていたこと、トイレに行けず家以外では我慢していたこと、「決めつけ」に悩んでいたこと、誰にも話せず自分の中で「モヤモヤした気持ち」を抱えながら生活してきたことなどを、時にはユーモアも交えながら話されました。「中学校の記憶がない」ほどで、中学校の写真は黒塗りにしたり傷つけていたともおっしゃってみえました。

一方の結香さんの小中学校時代は学年16人だけの生活で、男女で分けられた経験がなく、難聴の友達のために全員が手話を学んで会話するような生活をされていたそうです。そんな結香さんだからこそ、「知らないで、人を傷つける人になってほしくない」と感じて、こうした活動を2人でされているとおっしゃってみえました。
潤さんは、「周りと僕だけが違う」「僕だけがおかしい」「いじめられる」「親に嫌われる」と感じて誰にも話せなかったそうです。しかし、このまま苦しい思いを抱えたままでいたくない、自分らしく生きていきたいと思い、周囲にカミングアウトされました。心配されていたそうですが、周囲の方は変わらず接してくれたそうです。一方で、お父さんはなかなか受け入れてくださらなかったとも話してみえました。
自分らしくいるためには、自分を一番大切にすることが大切で、自分を一番好きでいてほしい。人はみんな違っていい、違っているから楽しくなる。違いを認め合える人になってほしいと強く伝えられました。

お礼の言葉では、代表生徒が「一人一人の個性やいいところを認め合っていくことが大切だと感じました。日常生活でもこれからの将来も、認め合える言葉を使っていきたい」と話しました。
生徒の感想を一部紹介します。
・今日のお話を聞いて、外観だけで男だからや女だからなどと決めつけないことが、いろんな人を幸せにしていくことだとわかりました。これからは全員が安心できる言葉を発しやすい雰囲気づくりをしていきたいです。また、「~したい」などの仲間の意見を否定せずに認め合うことが大切だということがわかりました。
・トランスジェンダーの方は私が思っていたよりも多くいて、そのような方と関わるときは否定するのではなく、今までどおり接することが大切だとわかりました。これからは周りと違う人を否定するのではなく、「それもいいね!」と周りと違う意見も大切にしていきたいです。
・私は今回のお話を聞いて、LGBTQの人が10人に1人、左利きの人、AB型の人と同じくらいの人数だと知ってとてもびっくりしました。また、私は「女だから」とか「男だから」といったことに関係なく、誰にでもどんな人でも差別などをせずに誰とでも仲良くしたい。そして、LGBTQという意味や言葉を今日初めて知ったので、LGBTQの人が10人に1人いるらしいなど、今日学んだことを家族など多くの人に広めて、よりよい環境にしていきたいです。
・講話を聴いて、私は男女関係なくお互いのことを認め合い自分らしく生きていきたいと思いました。特に心に残ったのは、LGBTQの人たちはいないのではなく気づいていないというところが、私の心の中でそうなだなと思ったし、日本や全世界の人でもそういう人たちがいるから、気づくのはとても大切だと思いました。これからも一人一人のことを認めてあげたいです。
・私は今日の講話を聞いて、LGBTQの方たちは10人に1人いるということを初めて知りました。講師の方の体験を聞いて、まだまだ世の中は多様性に動けていないことにも気づきました。30歳になってカミングアウトすることも勇気がいることだと言われていました。それほど大きなことなんだと思います。だから、そんなことも当たり前の世界になってほしいし、一人でも傷つく人がいなくなるように意識して過ごしていきたいです。
・私は、女だから、男だからということで、色や服装を決められるのはやっぱり違うと思ったし、自分が自分のことを好きでいられることが一番素敵なことだなと思いました。また、私の周りにはLGBTQの人はいないけれど、それは誰かが周りに言えていないだけかもしれないし、LGBTQの人は当たり前にいて、否定することなく自分がアップデートすれば、みんな幸せでいられるということを意識して生活していきたいなと思いました。
・LGBTQの人は10人に1人いて、もしかしたらこの学校にもけっこういるかもしれないけど、自ら「私はLGBTQです」などという人はいないから、気づいていないだけなんだなと思ったし、東郷さんのように、嫌われるかも・・・などを考えて人に言えない人がいるから、どんな相手の考えもまずは否定から始めるのではなく、認め受け入れる人になりたいと思いました。最後に結香さんが言ってくれたとおり、何も知らないのに傷つけたり否定はしないこと。自分とどれだけ考えなどが違っても受け入れて、人として素敵な人になりたいと思いました。みんな違うから会話もできて楽しいし盛り上がるから、一人一人の個性を受け入れて、東郷さん夫婦のようにハッピーな生活にしていきたいです。
・今日の話を聞いて、人を見た目で判断したらだめだし、みんなが幸せに生きるためには違いを認め合ったり、自分を大切にすることが大切だとわかりました。潤さんはきっと、「自分が男だ」と言えるまで生きるのが苦しかったと思います。自分の写る写真は自分が見ないようにしたと聞き、涙が出そうになりました。潤さんが明るく見えるのは、弱い自分が見えないようにしているんだと思います。私は女の子なんだ、あなたは男の子なんだと決めつけずに、自分は自分らしく、あなたはあなたらしくを忘れずにいきていきたいです。