若い今から気をつけて ~2年生生活習慣病予防教室~

 

昨日、学校医の磯野先生にお越しいただき、2年生の生徒を対象に生活習慣病予防教室を実施しました。近年、成人だけでなく子どもたちの肥満や高脂血症などが問題視されており、成人してから高血圧や心筋梗塞、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病の原因になると心配されています。各務原市学校保健会では、小児生活習慣病の予防対策として早くから資質検査を実施して子どもたち一人一人の健康状態を把握するとともに、学校医の方による講話も実施し、生活習慣病に関する知識を子どもたちに習得させて、生涯にわたる健康生活の習慣を身に付けさせるための取組を行っています。

例年体育館でお聞きしていましたが、今年はエアコン工事の関係で、放送を使って各教室で視聴しました。

日本人の2/3が生活習慣病によって亡くなっており、若いうちから規則正しい生活を送ることで、命に関わる重篤な病気を予防できること、コレステロールは体に必要な栄養ではあるものの、とりすぎると悪影響があること、日本人の食事に含まれる脂肪割合が年々増加していることなどを、資料を使って説明していただきました。クイズに対する答えを考えながら聴く場面では、自分の考えを挙手で示しながら、予想と異なる正解に驚きの声も上がっていました。

中学生の1日に必要な摂取カロリーは、2300~2650kcalで、ファストフード店のセットメニューの中には、約1000kalほどになるものもあり、これだけで1日の必要量の約半分近くになってしまうものもあるそうです。また、おやつで口にすることも多いポテトチップスは、1枚で約8.8kcalでこの1枚分を消費するには、早足で約2分歩かなければならないこと、ポテトチップス1袋では400~500kcalになるものもあるそうです。また、ごはん1膳と食パン1枚では、食パンの方がカロリーが高いことにも生徒は驚いていました。

食事に気をつけるのと同じように、運動や睡眠もしっかりとることも大切です。摂取したカロリーを消費しやすい体にするためにも、運動の習慣は欠かせないそうです。また、運動をすることで細胞も活性化するそうです。一方、コレステロールをとりすぎると血管の壁にたまり、それによって血管がもろくなり、動脈硬化などの病気につながります。ほかにも、肥満や脳卒中、糖尿病など、いろいろな病気につながるリスクがあることを学びました。

間食をやめて運動をしっかりする、しっかり寝ることが、生活習慣病の予防には大切だと磯野先生はおっしゃってみえました。

代表生徒はお礼の中で、「今日教えていただいたことを参考にして、自分の生活習慣を見直すとともに、家族にもこのことを伝えて、健康に過ごしてほしい」と語っていました。

ぜひ、普段の何気ない習慣を見直して、健康的な生活につなげていきたいです。