学年の成長や財産を合唱で表現 ~財産交流会~

 

先週14日(金)に財産交流会を行いました。各学年の成長や財産を、語りと共に学年合唱で披露し、全校で交流する行事です。各学年で、より質の高い合唱を披露しようと、練習を重ねてきた成果を発表する場でもあります。

会は生徒会執行部を中心に進行しました。

「積み重ねてきた財産を、合唱を通して発表しましょう」「一人一人が思いをもって最高の合唱を創り上げてください」と語りかけました。続いて、全校での校歌を歌う前に、前期文化委員長の校歌に対する思いを執行部の生徒が全校に伝えました。文化委員長の公約で校歌を全校で歌えるようにしたいという願いをもって立候補し活動してきました。「校歌は学校を象徴するもの。ここにしかない、ここにいるみんなしか知らない、みんなが歌い継がなければならないものです。校歌は学校の文化を象徴するものです。人とのかかわりの中でよりよい学校文化を創り上げなければなりません。みんなの努力を認め、歌い継がなければならないと思います。」と、代わりに伝えました。

全校で歌う機会が多くない校歌ですが、全校で高らかに歌い上げました。

続いて、各学年の発表です。

1年生は、「自分から」を大切に、自己決定や自分で考え、行動することで成長してきたことを、自分たちの生活を向上させるために動きを創り出した仲間の姿を紹介しながら、語りました。また、小6の入学説明会で聞いた昨年度の3年生の合唱をきっかけとして合唱に取り組んできたことなどを語りました。歌った曲は「栄光の架橋」です。入退場の姿にもこだわって、学年でそろえることを大切にしていることが伝わってきました。響きのある力強い歌声でした。

2年生は、「邁進」の学年目標のもと、願いをもって突き進んできたことを語りました。人とのかかわり方について、さまざまな体験活動や日常生活から学んだことを伝えました。また、合唱曲「群青」を歌うにあたり、曲がつくられた、東日本大震災で被害にあった小高中学校のみなさんに学級委員長がメールを送り、校長先生から返信をいただいたことなども語りました。実際に市の事業「愛のともしび事業」で南三陸町を訪れた2年生の生徒からも、事前の合唱練習中に現地の方の思いや歩みを改めて伝えていました。いろいろな思いや願いを大切にした、情感のこもった素敵な合唱でした。

最後は3年生です。3年生は自分たちの財産を「安心感」ととらえ、仲間の前では、自分らしさを発揮して自分から活動したり、自分たちで選んで自分たちの力で取り組んできたことを1・2年生に伝えました。歌う曲は「僕のこと」です。伴奏者が体調を崩して欠席したため、前日に学年で話し合い、伴奏なしの「アカペラ」で歌うことも決めていました。指揮者と学年全体が一体となり、息を吸うブレスの音がそろうほど、まとまりのある歌声を響かせていました。

感想を伝え合う「全校OPT」の場面では、久しぶりの機会でしたが、積極的に挙手をして自分の感想を伝えようとする生徒が多くいました。

それぞれの学年の成長や財産を、合唱や合唱に向かう姿勢から感じ取ることのできる交流会となりました。残りの1か月半で、さらに財産を磨き、「本物」と言えるものにしていきたいです。