生き方や考え方から学んだ「ひびきあい集会」

 

8月と9月に全校の学級で一緒に水泳の体験をしていただいたパラ水泳選手の近藤 薫さんにお越しいただいて、「ひびきあい集会」を開催しました。

これまで、生徒会を中心に「自分や周りを大切にする」ことについて考えたり、また、近藤さんから事前にワークシートを送っていただき、生徒一人一人が自分の好きなところときらいなところ、そして将来の夢について考えをまとめたりしてきました。

お昼の放送に間に合うように来ていただいて、近藤さんからご挨拶をしていただき、昼休みには、南多目的ホールで少し交流もしていただきました。

また、5時間目の2、3年生の一部の教室に入っていただいて、授業の様子も見ていただきました。

集会では、福田先生から近藤さんを紹介してもらいました。福田先生と近藤さんのつながりが、今回のひびきあい活動につながっています。

近藤さんからは、障がいって何か、言葉のわからない外国に行ったらその状態は障がいではないか、段差や階段がなければ近藤さん自身も障がいではない、社会が近藤さん自身を障がい者にしているのではないかと問いかけられました。実際に近藤さん自身が体験されたひどい言動には、生徒たちからどよめきが。

よく知らないで見た目で判断してしまっていないだろうか。人はそれぞれちがっていて、一人一人が特別な存在だ。近藤さんは「障がいはぼくにとって個性」だとも言い切っていらっしゃいました。ただ、今は自分を受け入れて前向きに生きている近藤さんも、足の状態が治らないと認識した小学校4年生の時には、ものすごく落ち込んだと話されました。そんな近藤さんが水泳と出会って、好きなことでいろいろな人と出会ったり生き抜く強さを身につけたと語られました。

また、「いいね」と大きな声でいいながら、親指を上げてポーズをすることで、前向きになれることも伝えてくださいました。

その後の質問タイムでは、「全校OPT」として積極的に質問する姿がたくさんありました。

集会後の振り返りの時間も、一部の学級に入ってくださいました。そこでの質問にも、笑顔で気さくに答えてくださった近藤さん。

生徒たちは、それぞれに、近藤さんのお話から自分の生き方や考え方について見つめなおしていたようです。とても意味深い時間になりました。