うま味、感じたかな? ~4年生 食のプロフェッショナル・味覚の授業~
今日は、4年生の児童が「食のプロフェッショナル・味覚の授業」を体験しました。
フランスで30年以上10月の第3週に行われている味覚の教育活動「味覚の一週間」にならって、日本でも開催されています。日本全国の小学校でシェフなどが五感を使いながら味の5つの要素を味わいながら学ぶ活動を今週行っています。昨年度、本校で実施する予定でしたが、コロナの影響で中止となったため、今年度本校で実施することになりました。
お越しいただいたのは、岐阜県調理師連合会会長の大脇様、各務原市で近々お店を開く予定の田中様、岐阜市でお店をやっていらっしゃる後藤様の3名のシェフです。
子どもたち用の帽子も準備していただけました。児童もすっかりシェフ気分です。
人にはいろいろな感覚があります。視覚、聴覚、触覚、嗅覚、そして味覚です。これらの感覚から人はいろいろな情報を得ています。食べる時も、見た目や触った感じ、においなどから多くの情報を得ています。そのうち、味覚はたった1%だそうです。
テーブルには、こんなものが用意されています。それぞれ、説明を聞きながら味わっていきました。
まずは、鼻をつまんでブドウ味のグミを食べてみます。
鼻をつまんだ手を離すと、「うわぁ。すごい味がする!」嗅覚と味覚がつながっていることを実感したようです。
続いて、いろいろな「味」を体験しました。
まずは塩味。塩田から取れる「フルール・ド・セル」という塩をなめてみます。「しょっぱい」だけでなく「後味が甘い」という児童も。
甘味は、グラニュー糖で味わいました。
次は、酸味です。普段はなかなかそれだけで味わうことのない酢です。ツンと来るにおいに思わず顔をしかめる姿も。しかし、酢は最古の調味料と言われ、日本だけでなく世界のあちこちで使われていたそうです。日本ではお寿司にも使いますね。
次は、苦みです。苦チョコ、苦いチョコレートで味わいました。下の上でゆっくり溶かして味わいました。甘いと言っていた児童もだんだん「苦い」
そして、最後にうま味です。今では「umami」と世界中でも使われている味の一つですが、つい最近の2000年代になってから日本人が発見したものだそうです。日本料理は油を使わなくてもおいしいのは、このうま味があるからと教えていただきました。
舌の場所によって味を感じるところは違います。また、下には「味蕾」があって、小学校4年生~6年生ぐらいの年齢が一番発達するそうです。だから、この「味覚の授業」は小学校4~6年生を対象に行われているとのことでした。
かつお節をけずったものと、かつお節からとっただしの両方を味わいました。
かつお節は、固いかつお節を削り器で削ったものです。削り器を初めて見る児童も多くいました。
だしの入ったカップが配られると教室中にとてもいい匂いがします。一口味わって、「おいしい!」「給食の味噌汁の味がする!」
だし汁はこの授業が始まる前に、たっぷりのかつお節でとっていただいたものです。
5つの味をじっくりと味わうことができました。
講師の大脇様から、4つの味が味わえる焼き菓子と感謝の気持ちをもってほしいと願いの込められた八百津せんべいをいただきました。早速焼き菓子をいただきました。
そして、最後に記念撮影。
普段はだしをきちんととることが大変かもしれませんが、うま味をしっかりと感じられるだしの大切さを最後に実感できました。
3名の講師のみなさん、本当にありがとうございました!