車椅子テニス体験&講話 ~5年生総合的な学習~
5日(水)に、5年生の児童が総合的な学習の時間に、各務原市で車椅子テニスサークルを立ち上げ、20年以上活動を続けられている 松尾 政人 様、現在も車椅子テニスの選手として各地の大会に参加されている車椅子テニスプレーヤーの 生田 様、そして各務原市社会福祉協議会 多田羅 洋 様にお越しいただき、5年生の福祉学習を行いました。
多田羅さんから講師の先生方のご紹介をいただきました。「今回も、みなさんに大切なこと、いろいろなことを学ぶチャンスを用意しました。どんなことを学ぶのかは、みなさん次第。たくさんのことを学び取ってください。」とお話しされました。
生田さんは、「車椅子生活になり、家族と楽しめるものはゲームくらいだと思っていた。でも、車椅子テニスと出会い、これならば健常者の人とも一緒に楽しむことができる。今も各地の大会に参加することを通して、たくさんの場所を訪れることができるのも、魅力の一つ」と語ってくださいました。
生田さん、松尾さんのお二人で、体育館の中でテニスをする様子を見せてくださいました。
昨年に引き続き、車椅子テニス専用の車椅子を数台持ってきてくださいました。一人一人が実際に競技用の車椅子に乗せていただき、実際に車椅子の操作をしてみたり、ラケットを握って、飛んでくるボールを打ち返す体験をさせていただきました。
松尾さんは、校区にお住まいの方です。リハビリ期間中に出会った車椅子テニスを、ぜひ各務原市でもと、市の社会福祉協議会に自らかけあって、サークルを立ち上げられたとのことです。「最初は私たちも車椅子を思うように操作できなかったり、ボールを上手く打てなかったりしました。それでも、たくさん練習する中で少しずつできるようになりました」と語ってくださいました。
最後に、児童からの質問に答えてくださいました。街中で段差に出くわした時の様子や、家での入浴の様子など、生活の中の身近な場面を交えて、お話してくださいました。
児童の感想を一部紹介します。
・実際に車椅子を操作してみて、思うように動かなかったこともありました。これにラケットを持ってボールを追いかけたり打った
りすることがとても難しかったです。
・ボールを打つのは、難しかったけれど、打ってみて楽しかったし、ボールが飛ぶとスッキリしたりワクワクしたりした気持ちにな
りました。
・普段、「ここまでしかできない」と自分で限界をつくってしまっていたけれど、「限界をつくらない」という話を聴いて、私もす
ぐにあきらめてしまわずに、挑戦したいと思いました。
一人一人、心に残るすてきな体験となりました。