学校創立150周年を迎えます
校長室に「洗心」と題された記念誌が大切に保管してあります。昭和48年に、那加第一小学校百年史編集委員会の方々がつくられた学校創立100周年記念誌です。この記念誌には、那加第一小学校の歴史が詳しく記されています。
明治5年に学制が公布され、これまでの私塾や寺子屋などにかわり、小学校から大学校までの学校制度ができあがりました。その翌年の明治6(1873)年4月に、那加長塚町の大願寺本堂を借り受けて仮学舎とし、「洗心舎」と名付けた小学校が開設されました。これが那加第一小学校のはじまりです。那加第一小学校と改称されたのは、それから70年ほど経過した昭和22年4月です。今から80年ほど前のことで、各務原市が誕生していないので稲葉郡那加町立那加第一小学校が正式名称です。教育基本法が公布され、小学校6年間と中学校3年間にわけた教育がはじまりました。
昭和28年には、創立80周年記念祝典が盛大に行われました。その記念事業として、卒業生寄付金により図書館が新築されました。創立時の「洗心舎」にちなんで「洗心図書館」と名付けられました。右の写真は、洗心図書館の額と建物です。
こうした長い歴史をもつ那加第一小学校は、令和5年度(来年度です)に150周年を迎えます。現在、PTAの皆様のお力添えをいただき、150周年記念事業実行委員会を組織していただきました。学校創立150周年を祝う式典、記念の行事、そして、150周年記念誌などを計画しています。今年度から実行委員会を定期的に開催し、その内容を検討してまいります。
こうした記念事業を考えていくうえで大切にしたいと考えていることは、イベントだけの点で終わらせるのではなく、子どもたちのよりよい成長の機会にすることです。子どもたちが、那加第一小学校の「これまでを学び、これからを考える」機会にしたいと考えています。那加第一小学校の歩みを学んだり、さらによりよい学校にするためにどうしていくのかを考えたりする学習を大切にしていきます。そして、さらに那加第一小学校のことを大好きになってほしいと願っています。
冒頭で紹介しました学校創立100周年記念誌「洗心」は、各務原市のたいへん貴重な郷土資料として末永く保存し活用していくために、デジタル化されることになりました。そのため現在、各務原市中央図書館に一冊貸出をしています。