校長挨拶

ご 挨 拶

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『自律・自立』をめざして ~技術よりハート!~

今年度、244名の新入生を迎え、全校生徒744名で、新たな中央中学校がスタートしました。

新しい学年、新しい学級になった4月こそ、1年の中で自分を変える最も大きなチャンスです。生徒のみなさんがこの最大のチャンスを生かし、これから始まる1年を、楽しく充実した1年、大きく成長する1年にできることを願い、始業式と入学式で「二つの願い」を話しました。

1つ目の願いは、『自律・自立』してほしいということです。『自律・自立』とは、自分自身の心と向き合い、心(気持ち)をコントロールできるようになって、他人に頼らなくとも、「自分で考え、正しく判断し、よりよい行動ができる力」を身につけるということです。私たち教師は、子どもたちに楽しく充実した中学校生活を送ってほしいと願っていますが、それ以上に、卒業後70年以上続く長い人生を、楽しく充実させ、ずっと幸せに過ごしてほしいと願っています。今はそのための基盤となる力と心を身につける時です。やがて仲間や先生と離れて、そして親の手を離れて自分一人の力で生活していくときに、自分の力で幸せな人生を歩んでいけるように、「自分で考え、正しく判断し、よりよい行動ができる力」を身につけてほしいと願うのです。

2つ目の願いは、『技術よりハート!』です。うまくできないことがあってもいい、苦手なことがあってもいい、時には失敗しても構わない。「思い」や「願い」をもって、ひたむきに取り組む心(ハート)を何よりも大切にしてほしいと話しました。熱い「ハート」をもって一生懸命取り組めば、「技術」や「力」は必ずついてきます。何よりも、熱い「ハート」をもって取り組んでいるその瞬間は、充実した価値ある時間になり、その経験は、将来の自分にとって必ずプラスになると信じています。ぜひ、熱い「ハート」を大切にして、充実した中学校生活を送るとともに、「自分で考え、正しく判断し、行動できる力」を身につけてほしいと願っています。

学校は「学び鍛える場」であり「集団生活の場」でもあるため、生徒たちは嫌なことや苦手なこと、面倒なことにも向き合わなければなりませんし、我慢すべきことも少なくありません。考え方や価値観の違いなどから、仲間とのトラブルも当然起きるでしょう。しかし、悩んだ時、困った時には、支えてくれる仲間がいますし、本気で支えようとする私たち教師がいます。そして何より、心から愛してくれる保護者の方がいます。ですから、安心して前に進んでほしいと思います。自分のペースで、自分らしさを大切にして、『熱いハート』で新たな一歩を踏み出し、自分の未来を切り拓くことを願っています。

保護者の皆様、地域の皆様には、日頃から様々な場面で学校を支えていただき、心より感謝申し上げます。生徒たちの『自律・自立』に向け、職員が一丸となって生徒一人一人の「思い」にしっかりと向き合い、寄り添って支えていくよう、精一杯努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

令和7年4月7日
各務原市立中央中学校
校 長 丹羽 文雄