校長挨拶

ご 挨 拶

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『自律・自立』をめざして

~技術よりハート~

令和6年度、240名の新入生を迎え、全校生徒740名で、新たな中央中学校がスタートしました。

人は、「自分を変えよう」「新しい自分をスタートさせよう」と思っていても、「きっかけ」がないと、なかなか自分を変えられないものです。ですから、生徒の皆さんには、この4月の「入学」「進級」という、1年の中で自分を変える最も大きなチャンスを生かし、新しい自分づくりをスタートさせてほしいと願い、そのために大切にしてほしいことについて二つのことを話しました。

一つ目は、「自分で考え、正しく判断し、行動できる力」を身につけ、『自律・自立』してほしいということです。学校は「学び鍛える場」です。その目的は、子どもたちが将来、自分の力で未来を切り拓き、社会の中で幸せな人生を歩むことができるようになること、つまり『自立』をすることです。しかし、毎日の生活の中で「深く考えず、ただ目の前のことをやるだけ」「他人が判断したことについていくだけ」「わかっていても、行動しない」という自分のままでは、中学校を卒業し、仲間や先生と離れてそれぞれの道を歩むときや、やがて親の手を離れて自分一人で生活していくときに、自分の力で幸せな人生をつかめるかどうか、不安になります。だからこそ、卒業後もずっと幸せな人生を歩んでいくための基盤となる「自分で考え、正しく判断し、行動できる力」を中学校で身につけ、『自律』をすることで『自立』をしてほしいと願っています。

二つ目に、『自律・自立』し充実した幸せな人生を歩むために、『技術よりハート』を大切にしてほしいということを話しました。これからの生活で、うまくできないことがあってもいい、苦手なことがあってもいい、時には失敗しても構わない、「思い」や「願い」をもち、ひたむきに取り組む心(ハート)を何よりも大切にしてほしい。それが『技術よりハート』です。熱いハートをもって一生懸命取り組めば、技術や力は必ずついてきます。何より、熱いハートをもって取り組んでいるその瞬間は、充実した価値ある時間となり、その経験は、将来の自分とって必ずプラスになると確信しています。

生徒の皆さんが、熱い『ハート』を大切にして「自分で考え、正しく判断し、行動できる力」を身につけ、充実した中学校生活を送るとともに、幸せな人生を切り拓いていってほしいと願っています。

保護者の皆様、地域の皆様には、日頃から様々な場面で学校を支えていただき、心より感謝申し上げます。生徒たちの『自律・自立』に向け、職員が一丸となって生徒一人一人の「思い」にしっかりと向き合い、寄り添って支えていくよう、精一杯努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

令和6年年4月7日
各務原市立中央中学校
校 長 丹羽 文雄