「パラリンピックでメダルを取って、誰かにきっかけを与えたい!」 ~5年生 福祉講話~

 

今日は、各務原市で車椅子テニスサークルを20年以上前に立ち上げられた 松尾 政人 様、東京パラリンピックでメダル獲得をめざしている車椅子テニスプレーヤーの 荒井 大輔 様、そして各務原市社会福祉協議会 多田羅 洋 様にお越しいただき、5年生の福祉学習を行いました。

東京都出身の荒井選手は、生まれつき右足に障がいがあり、小さい頃から義足をつけて生活していました。中学校ではテニス部に所属し、1年生からレギュラーに。障がいのある、なしに関わらず、「他の友達と同じスタートラインに立てた」と実感されたそうです。その後、ものづくりの仕事をしたいと、高等専門学校から大学へ進学、1年間の海外生活を経て、各務原市の「今仙(いません)技術研究所」に就職。半年後に、各務原市の車椅子テニスサークルを知り、参加。さらに、本格的に車椅子テニスの選手として夢を追いかけたいと転職して、東京パラリンピックをめざして現在トレーニングを重ねる日々とのことです。競技歴は3年半と大変短いですが、国内ランキングは現在3位、期待の星です。パラリンピックに出るだけでなく、「ぜひメダルを取って、他の人に自分の経験や思いを伝えることが夢です。人の人生を変えるきっかけを与えたい!」と夢を語ってくださいました。

一方の松尾さんは、校区にお住まいの方です。若い時にオートバイでの交通事故で車椅子に。リハビリ期間中に出会った車椅子テニスを、ぜひ各務原市でもと、市の社会福祉協議会に自らかけあって、サークルを立ち上げられたとのことです。「障がいがあることはかわいそうではない。ちゃんと働いて、スポーツもしている人もいる。手伝えることがあったら手伝ってほしい」と生き生きと語ってくださいました。

その後は、お2人でテニスをする様子を見せてくださいました。車椅子テニス専用の車椅子を数台持ってきてくださいました。

荒井選手の迫力あるサーブやストロークに、思わず歓声があがります。

休み時間には、近くでお話をしたり、車椅子を触ったり。

さらに、一人ずつ、競技用の車椅子にも乗らせてもらいました。慣れない操作に、戸惑いつつも、前へと進めます。

最後に、児童からの質問に答えていただきました。

趣味を楽しんでいらっしゃる松尾さん、トップアスリートとしての道を歩んでいらっしゃる荒井選手、大変貴重なお話をお聞きする機会をいただけたこと、心から感謝いたします。荒井選手の活躍を心からお祈りします!