ゴールボール金メダリスト中嶋茜さんとの出会い

11月26日(火)、2012年ロンドンパラリンピックのゴールボール金メダリスト中嶋茜さんを招いて「ゆめの種プロジェクト」を行いました。「ゴールボール」とは、視覚に障がいのある人たちが行うチームスポーツで、鈴の入った音の出るボールを転がし、点を奪い合う競技です。中嶋さんの話によると、競技中のボールは時速60㎞にもなるそうです。

前半は、全校児童が縦割りの「どんぐり」グループに分かれて輪をつくり、中嶋さんに教えていただきながらボールを転がし合いました。目を閉じたまま活動するので、相手の方へボールを転がそうとしても、思うように転がせなかったり、ボールをキャッチできなかったりします。でも、ボールを転がし合う子どもたちは自然に笑顔になりました。この競技の難しさや選手の大変さを知る一方で、ボールに入った鈴の音や選手の声や足音を聴き分けて行うゴールボールの楽しさも中嶋さんの姿から感じ取っていたのだと思います。

後半は、中嶋さんの講話でした。「私の伝えたいこと」として、中嶋さんは次のようなお話をされました。

パラリンピックの選手としてゴールボールというスポーツをしてきた私ですが、小学校の頃からスポーツが得意だったかというとそうではありません。50m走は学年120人中後ろから何番目…といったところでした。ゴールボールを始めたのは盲学校中等部の部活動からです。それから10年間、ずっとゴールボールを続けてきました。それが、ロンドンパラリンピックの金メダルにつながったのです。みんなに伝えたいこと。それは、得意なことや好きなことを見つけてずっと続けてほしいということです。得意じゃなくても好きなことでいいんだよ、それを続けることをがんばってほしい。そして、いろいろなものごとを知ること。知ることによって世界が広がり、いろんな力が出せるようになります。

 

最後に、6年生の上野山さんが代表して中嶋さんにお礼の言葉を言いました。

「ぼくも好きなことを見つけて、それをずっと続けていけるようにがんばりたいと思いました。白杖を持っている方を見かけたときには、やさしく見守り、手助けをしたいと思います。中嶋茜さん、ありがとうございました。」

会場の出口では、中嶋さんの金メダルを触らせていただくこともできました。メダルのずっしりとした重さを感じて、子どもたちは何を思ったのでしょうか。

その後教室へ戻った子どもたちは、今回の「ゆめの種プロジェクト」から学んだことを振り返ったり、お礼の手紙を書いたりしました。2年生の子どもたちからは、「視力の弱い中嶋茜さんには、声で手紙を届けたいな。」という声もあがりました。振り返りの学習の中で出された子どもたちの感想を紹介します。

「目が見えないから…ではなく、自分ができることを見つけ、ゆめをあきらめないで続けてがんばっている茜さんの姿は素敵でした。」「ぼくもゆめを見つけ、中嶋茜さんのように、得意なことや好きなことを続けていきたいと思います。」「【知る】という言葉を大切にしていきたいです。わからないことがあったら、たくさん質問し、学んで、知識を増やしたいです。そして、好きなことや得意なことを見つけ、自分の将来につなげていきたいです。」

 

ゆめの種プロジェクト…中嶋茜さんの生き方から、子どもたちが将来を思い、自分の生き方についての考えを深めていく機会となったことをうれしく思います。中嶋茜さん、ありがとうございました。